【青いのか、赤いのか？】
【青いのか、赤いのか？】
沖縄の海と言えば、白い砂浜、紺碧の海、そしてカラフルな珊瑚や魚たち...。そんな情景を思い浮かべる方が多いと思いますが、沖縄県の県魚は何という魚かご存知ですか？
答えは...『グルクン』と言います。知らなかった方も『グルクン』という魚の名前だけは聞いたことがあるかもしれません。
『グルクン』は太平洋西部に広く分布し、日本では沖縄や奄美地方、南はインドネシア、オーストラリア西岸からニューカレドニアまでのサンゴ礁に群れで生息しています。水中では体は鮮やかな青色をし、頭から尾の付け根まで2本の黄色いラインが入り、尾びれの上下には黒い点があります。
「水中では鮮やかな青色をし...」というのは実は「水中以外では違う」という意味なのです。何と『グルクン』は水揚げされると色が変わり、赤くなるという不思議な魚なのです。
『グルクン』とは沖縄の方言で、和名は『タカサゴ』といいます。沖縄では重要な食用魚とされていますが関東あたりではあまり評価は高くなく、安値で売られています。一年中獲れる白身魚で、刺身、塩焼き、丸焼きなど色々な調理方法がありますが、唐揚げが一番オススメです。じっくりと揚げた『グルクン』は骨までバリバリと食べられ、シークヮーサー果汁をかけて食べるとより一層美味です。また、すり身にして蒲鉾などにも加工されます。
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