【北海道の昆布はどこへ・・・？】
【北海道の昆布はどこへ・・・？】
利尻昆布や日高昆布、羅臼昆布など、北海道にはブランドといってもいいような昆布がたくさんあり、日本有数の産地となっています。その反面、消費量はというと現在は富山が日本一になっており、次いで青森、秋田などが続きます。
富山が消費量の多い理由としては、江戸時代の海運航路で北海道から大阪への輸送の中継点として、北前船が富山に寄港し大量の昆布を運び込んだからといわれています。それ以外で消費量の多い地域としては、沖縄があります。"クーブイリチー"（昆布の炒め物）という伝統的な家庭料理があり、日常的によく消費されています。かつては消費量も日本一だったほどです。
富山にしても沖縄にしても、その地域では昆布は取れないので、北海道の昆布はこうした地域の方々に重宝されているということになります。北海道の良質な素材も、意外にも産地からは遠く離れた地域でその多くが消費されているというのには、少し驚きではありませんか？