【うっちん】
『ウコン』と聞くと、黄色いカタマリ...というイメージはあるものの、その正体をご存知の方は意外と少ないのではないでしょうか?
『ウコン』はショウガ科に属する亜熱帯原産の多年草植物で、世界には約50種、様々な種類のウコンがあります。
高温多湿を好み寒さに弱い為、アジア・インド・中南米・各大陸の熱帯から亜熱帯にかけて広く自生分布し栽培されています。日本にウコンがもたらされたのは室町時代と言われ、その後江戸時代の前期に琉球王国を通じて、薩摩、境という経路で各地に広まったと言われています。琉球王朝時代から独自の文化を築いてきた沖縄では、ウコンは「うっちん」と呼ばれ、今日まで受け継がれてきました。
古く琉球王朝時代より沖縄では、幅広い効力を持つ薬草として重宝されていましたが、食用や染料としても用いられています。カレーの黄色はターメリックによるもので、ターメリックとは、ウコンを乾燥させたスパイスのこをを言います。
また、たくあんやマスタードの色づけとしても使われています。
ウコンの種類は『春ウコン』と『秋ウコン』、それに『紫ウコン』があります。
春ウコンは春に花が咲き、秋ウコンは秋に花が咲きます。
春ウコンは正式には『キョウオウ』。根茎はあざやかな黄色をしています。食べると強烈な苦味があり、胃もたれや二日酔いに効果があると言われています。効能成分のクルクミンは約0.3%、精油分は約6%含まれています。
秋ウコンは正式にはウコン、沖縄では『うっちん』と呼ばれています。根茎を割るとオレンジ色をしています。
効能成分のクルクミンは約3~4%、精油分は1~6%含まれていて、食べても苦味はあまりありません。特に肝機能の強化や抗酸化作用に効能があると言われています。糖尿病や高血圧などの生活習慣病やガンにも効能があるとして研究されています。
紫ウコンは正式には『ガジュツ』と言います。根茎は薄い紫色で、効能成分のクルクミンは0%、精油分は1~1.5%含まれ、効能は春ウコンと同じです。
沖縄ではうっちんを家庭で栽培し、お酒を飲みすぎた時にすり下ろして飲んだり、泡盛や焼酎などで割って飲まれています。お酒に強いというイメージがありますが、うっちんの効果という理由もあるのかもしれません。
歓送迎会の多いこの季節、二日酔い防止に是非お試しを。
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