【豊漁・豊作を祈願する伝統的な神事】
【豊漁・豊作を祈願する伝統的な神事】
沖縄本島北部、国頭山地の西側に位置する大宜味村には、400~500年ほど前から行われている伝統的な行事があります。毎年、旧盆明けの最初の亥(い)の日に行われるこの行事は【ウンガミ(海神祭)】と呼ばれ、ウンガミ(海神)様を迎えて豊漁豊作を祈る神事です。
今でも各地区の集落で行われていますが、古来伝統の習俗はどんどん省略化されているなかで、古事をよく残しているので、塩屋湾のウンガミは国の重要無形民俗文化財に指定されています。
塩屋湾のウンガミの一番の見どころは、なんといってもウガンバーリー(船漕ぎ競争)。女性たちが半身海に浸かりながら太鼓を叩いて漕ぎ手の男性を迎える姿は圧巻で、多くの見物客でにぎわいます。
祭は、前日行われる「ウンケー」と呼ぶ神迎えの神事に始まります。祭の当日、各集落のカミンチュ(神人、女性)が集まり、連れ立って行列を組み、多くの供人を連れながら、「田港アサギ」「屋古アサギ」と場所を移り、神事が繰り返されます。弓を手にした神女が「ヨンコイ、ヨンコイ」と唱えながらアサギの柱を回り、世果報(ゆうがふう)を祈ります。祭のハイライトは塩屋湾でウガンバーリー(40人乗り)3艘が「エイサー、エイサー」の掛け声で沖へ走り、やがて戻って来ます。岸辺では夫人達が腰まで海水に浸かり、太鼓をたたき、手ぬぐいを振りながら声援を送ります。広大な大自然の神々と世果報を願う島人の心の交流を象徴して、この時祭の興奮が一段と高まります。
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