【飛べない鳥/ヤンバルクイナ】
【飛べない鳥/ヤンバルクイナ】
沖縄の北部、山原(やんばる)地域にだけ生息する鳥がいます。この鳥は体の重さに比べて翼が小さく、筋肉も発達していない為、ほとんど飛ぶことが出来ません。
名前を聞いたことがあるでしょうか。その鳥は「ヤンバルクイナ」といいます。
「ヤンバルクイナ」は1981年に新種として発表されました。この20年ほどの間に、分布もどんどん狭まり、減少の一途をたどっています。
ヤンバルクイナの成鳥は全長約30cmで、オスもメスもほぼ同じ体格と色と模様をしています。真っ赤なくちばしと胸から腹にかけて白と黒のしま模様が特徴です。太くて大きなくちばしでを土に差し込み、中にいる小動物をほじくり出して食べます。ヒナは真っ黒で、卵からかえるとすぐに立ち上がり、巣を出て歩き出します。シイの木などの森林や草地の地面に枯れ葉を集めて巣を作り、5月頃になると卵を産みます。一度に4~5個ほど産みます。
ヤンバルクイナは大きな声で鳴きます。茂みの中で潜んで暮らすヤンバルクイナにとって鳴くことは重要な情報伝達手段となります。特に夕方に鳴くことが多いです。翼が小さいのと対照的に脚の筋肉は非常に発達していて、茂みの中を走ることが出来ます。
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