【干潮時にしか見られない不思議な地形】
【干潮時にしか見られない不思議な地形】
沖縄本島中部の読谷村にある残波岬は東シナ海に面した岬で、高さ約30mの断崖が約2km続いています。岬の先端にはシンボル的存在である白い灯台があり、周辺は沖縄海岸国定公園に指定されています。周辺にはアダンやクサベトラの群落など、亜熱帯地方特有の海岸植物があります。釣りやダイビングのポイントとしても知られ、断崖のいたるところには釣り人の姿も見られます。灯台周辺はとがった岩場もあり、歩く際は十分注意が必要です。灯台の階段は急で昇るのは大変ですが、てっぺんまで行くと天気が良ければ東シナ海の眺望が素晴らしく、粟国島、渡名喜島、久米島などを望むことも出来ます。地上高は28m、水面からは約44mあり、雄大な景色が広がります。米軍は1945年に読谷村に上陸する際、残波岬を目印にしたという記録もあります。
この近くには『石切場』と呼ばれる琉球石灰岩を切り出した跡地があります。その昔、家の堀やひんぷんと呼ばれる玄関の目隠し状の堀などを作る為に、ビーチロックを切り出し馬車で運んでいたそうで、その跡です。この跡地の様子は干潮時にしか見ることが出来ません。
沖縄の建築の歴史を垣間見ることが出来る貴重な場所です。
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